パニック障害の症状と原因を診断する

パニック障害の症状には大きく「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」の3つに分けることができます。まず「パニック発作」とは、いきなり心拍数が上がり、全身に大量の汗をかき、呼吸が苦しくなるといった症状です。多くの場合は数十分の間、呼吸法を整え、じっとしていれば症状は治まるのですが、これが「予期不安」「広場恐怖」の症状に大きな影響を与えるため、パニック障害の根本的な原因と言っても良いでしょう。「予期不安」とは突発的に起こる「パニック発作」が、また起こるかも知れない…という不安にさいなまれる症状です。パニック発作を起こす都度、その不安は強く定着していき、症状が悪化してしまう危険性があります。そして「広場恐怖症」とは、以前に「パニック発作」が起きた場所に近づかなくなったり、発作が出た時にすぐに逃げることができない場所を避けて生活してしまう様になる症状です。電車や飛行機など、通勤経路が「広場恐怖症」のポイントになった場合は、出勤さえ出来なくなり、退社を余儀なくされるといったケースも出てきます。これらのパニック障害の症状を放置しておくと、「うつ病」の原因になりますので、適切な治療、克服法を行う必要があります。ちなみにパニック障害の原因は、医学的にもはっきりしていませんが、最近の専門医の間では「脳内の神経伝達物質の異常」が大きく取り上げられています。

妊娠中のパニック障害の治療、克服法

パニック障害は20代の結婚適齢期の女性に多く、妊娠や出産と重なる可能性があると言えます。またパニック障害を完治、治すためには、長期間に渡って薬を飲み続ける必要があるため、お腹の赤ちゃんに悪影響がないのか心配される方も多くいらっしゃいます。ちなみに全ての薬は、ある一定の規則に基づき、人体に危険を及ぼす危険度でランク付けされており、パニック障害の方が服用する薬は全て、「6段階中3」と言われています。またパニック障害の薬の服用方法は、妊娠中の時期が最も大切です。ちなみに、最終月経の始めから数えて27日間は、薬を服用しても危険度は「0」といわれています。しかし28日〜50日の間は、お腹の赤ちゃんの神経や心臓、手足など大切な器官が育つ時期のため、服用を避けた方が良いでしょう。51日〜84日になると赤ちゃんの発育も安定し、主な器官は出来上がっているため、危険性は下がります。85日を過ぎると更に安心して服用が可能になります。つまりパニック障害の妊婦の方は、妊娠してから3ヶ月間は注意して薬の服用を心掛ける必要があります。ちなみにカナダや世界の製薬会社が行ってきた検査では、パニック障害の薬を服用した状態で妊娠しても、赤ちゃんに影響がなかったという結果が出ています。しかし心配な方は服用を避けるか、またはパニック障害に効く「漢方薬」に切り替えるなど治療法を変更した方が良いでしょう。

パニック障害の芸能人の治療法

パニック障害の芸能人としてネット上でも噂になったのが、堂本剛さんです。堂本剛さんの症状はパニック障害ではなく「過呼吸症候群」という様に報道されています。この症状はコンサートなどでも突発的に起こった様です。これはパニック障害の症状である「パニック発作」と同じであり、いつまた症状が出るか分からないという不安と、一度症状が起こった場所や環境が怖くなると言った悪循環のきっかけになる可能性があります。堂本剛さんの症状が完治したかどうかは不明です。またパニック障害の芸能人で有名なのは長嶋一茂さんです。父親、長嶋茂雄の息子というプレッシャーと理想とギャップの苦しみによって、不眠症で苦しんだそうです。これは「たけしの本当は怖い家庭の医学」で本人自身が証言しています。パニック障害の有名人として田中美里さんや高木美保さん、中川家の中川剛さん、円広志も有名です。パニック障害は100人に1人の確率で症状が起こるといわれています。また環境やストレスによって、誰しもがなり得る可能性のあるものです。特に繊細な子供さんが環境の変化でなりやすい様です。

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